膣カンジダの原因は糖分?公式情報が挙げる本当の要因
膣カンジダの原因として、食事の糖分は日本の公的な情報には挙がっていません。日本OTC医薬品協会や済生会が実際に挙げている要因、市販薬が再発にしか使えない理由、糖尿病のある方や60歳以上の方が使えない理由、そして受診の目安までまとめて整理しました。

膣カンジダを繰り返すと、まず「甘いものを控えよう」と考える方が多いと思います。ただ、日本の公的な情報源が挙げている発症のきっかけに、食事の糖分そのものは入っていません。血糖値の話は出てきますが、それは「糖尿病」という形であって、昨日食べたケーキの話ではありません。実際に何が関係していて、日本では市販薬をどう扱うことになっているのかを整理します。

公式に挙げられている原因
日本OTC医薬品協会が挙げる原因は、抵抗力が弱まったとき、抗生物質を使用しているとき、妊娠や糖尿病等による免疫力の低下、下着によるムレ、過度のストレスや疲労、生活習慣の乱れからくる体の抵抗力の低下です。済生会も、性行為、免疫能の低下(糖尿病、妊娠中、抗がん剤治療中、免疫抑制剤の使用中など)、局所の不潔環境、ステロイド外用薬の誤用を挙げ、風邪などで抗生物質を内服した後に発症することが多いと説明しています。どちらのリストにも食事の糖分は登場しません。
カンジダ菌はもともと膣にいる
カンジダは口の中や消化管、皮膚にもいる常在菌で、健康な女性の30〜50%の膣内にも常在しているといわれます。膣の中はpH4前後の酸性に保たれ、外からの菌の侵入や繁殖を防いでいます(膣の自浄作用)。体調やホルモンバランスが崩れてこの働きが落ちたときに、もともといた菌が増えます。だからこそ石鹸などでのむやみな自己洗浄はかえって症状を悪化させることがあり、ぬるま湯で簡単に流す程度で問題ないとされています。
おりものは手がかりになるが決め手ではない
膣カンジダのおりものは、ヨーグルトやカッテージチーズのような、あるいは白く濁った酒かす状になるのが典型です。一方、アワアワした黄色いおりものはトリコモナス膣炎、緑がかったおりものや下腹痛はクラミジアを疑います。生理中でないのに血液が混じる場合は、子宮頸がんや子宮体がんなど悪性の病気のこともあります。かゆみとおりものの変化は多くの疾患であらわれるため、見た目だけで自己判断はできません。

日本では初めての症状に市販薬は使えない
薬局で買える膣カンジダ薬は「再発治療薬」で、効能は以前に医師から膣カンジダの診断・治療を受けたことがある人の再発に限られます。第1類医薬品なので、薬剤師がいる時間帯にしか購入できません。初めて疑われた場合は自己判断ができないため、婦人科または産婦人科での確定診断が必要です。糖尿病のある方と60歳以上の方は禁忌とされ、頻繁に繰り返したり複合感染したり、思わぬ重篤な疾病が隠れている可能性があるため医師の治療を受けることになっています。生理中は薬が流れ出てしまうので使用しません。

かゆいからといって塗ってはいけないもの
かゆみが強いときに、手持ちのステロイド軟膏やかゆみ止めクリームを自分の判断で塗るのは避けてください。カンジダ治療薬以外の外皮用薬を外陰部に使うと、症状を悪化させたり治療を遅らせたりする可能性があると明記されています。ヨーグルトを塗る、にんにくを使うといった民間療法も、公的な情報の中には出てきません。
日常で実際にできること
公的なリストを裏返すと、日常でできることはむしろ地味です。通気性のよい下着を選んでムレを長時間放置しないこと、疲労やストレスがたまっている時期は抵抗力が落ちやすいと知っておくこと、抗生物質を飲んだあとに症状が出やすいことを頭に入れておくこと、そして石鹸で洗いすぎないこと。甘いものを断つより、こちらのほうが根拠のある対策です。
受診の目安
市販薬を使い始めて3日たっても改善がみられない場合、または6日後に症状が消失しない場合は、他の病気が隠れている可能性があるため受診してください。6日間使うタイプは、症状が改善しても菌が残っていることがあるので途中でやめず使い切ります。治療で通常90%は治りますが再発率は10%と高く、再発時は初回と違う薬剤が必要になることもあります。妊娠中・授乳中の方は、市販薬を使う前に必ず医師または薬剤師に相談してください。この記事は一般的な健康情報で、診断や治療に代わるものではありません。
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